【燃費がよくて楽しい!】スズキ スイフトのMT車は初心者にこそオススメの優良コンパクトカーだった【最新国産車試乗】

【燃費がよくて楽しい!】スズキ スイフトのMT車は初心者にこそオススメの優良コンパクトカーだった【最新国産車試乗】

2024年12月10日

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一般的な乗用車におけるオートマティックトランスミッション(AT)の普及率が95%を超えている日本において、あえて3ペダルのマニュアルトランスミッション(MT)を好んで選ぶ人は、よほどのこだわりがある人でしょう。市場の影響を受け、いまや国産車でMT車ともなると絶滅危惧種といってもいいほど選択肢は減少。そんななか、2023年に登場したスズキのコンパクトカー「スイフト」にはMTがしっかりとラインナップされています。今回は、いまや貴重な存在ともいえるMTのスイフトを試してきました。

■希少なMHEV+MT

23年12月に発売された5代目スイフト。当初はCVT車のみを先に販売し、MT車は1ヶ月おくれの翌年24年1月から販売開始となりました。スイフトは伝統的にMT車をラインナップするモデルでもあり、今回の5代目もそれに倣った形です。ただ、今までと大きく違い、マイルドハイブリッド(MHEV)を搭載したMTモデルとなったことが大きな特徴となっています。

まずは5代目スイフトのグレード展開から見ていきましょう。新開発の3気筒1.2Lエンジンを搭載したことがトピックになった5代目ですが、展開される3種のグレードすべてにこの新型エンジンが搭載されました。

3グレードのうち、上位2種のハイブリッドMZとハイブリッドMXはMHEV。ベーシックなXGのみガソリンエンジン車となっています。MT車は普通でしたらXGに設定されることが多いのですが、今回はなんとMHEVに設定されました。これはスズキの国内販売車では初であり、国産車でもスイフトとマツダ3以外では選べない貴重なMHEV+MT車です。

スイフトのMT車は5速MT。中間グレードのハイブリッドMXのFF車にのみ設定されています。車両本体価格は192.3万円です。

■乗り心地も燃費性能も申し分なし!

以前も5代目登場時にはCVT車の試乗記を載せましたが、今回のMTはロングドライブもできました。CVT車との違いや、高速走行時のインプレッションを中心にレポートします。

MTだからといって、通常のCVT車と比べて装備類が大きく変わらないことが、このスイフトの特徴ともいえるでしょう。特に安全装備系のADAS(エーダス=先進安全運転支援システム)は、CVT車とほぼ変わらない内容。超低速域の制御である、発進時誤操作防止機能や、ACC(アダプティブクルーズコントロール)使用時の全車速対応、停止保持などの機能が省かれる程度の差しかありません。

そのACCは先代のMT車にも付いていましたが、5代目へと変わるに従いレーンキープアシストの性能が大幅に向上しました。車線の真ん中をしっかりとキープしてくれますので、高速道路での走行は安心感が飛躍的に向上しています。そして、メーター上でしか確認できませんが高速走行時にもモーターのアシストが積極的に介入します。これもこの5代目ならではの特徴といえるでしょう。

高速道路での乗り心地は、コンパクトカーによくある腰砕け感がまったくなく、一般道の速度域と同様とても快適でした。乗り心地のよさは疲労軽減にも役立ちます。シートの形状やクッション性もよく、ロングドライブでも疲れを感じることはありませんでした。

そして、特筆すべきは燃費性能です。今回は新東名ではなく東名高速道路で静岡方面へ向かいました。100km/h制限の範囲内で、まわりのクルマに合わせた普通の走行をしただけでしたが、メーターの燃費計は30.1km/Lを表示。走行中はほぼ5速に入れっぱなしでしたが、この数字には正直驚きました。3気筒エンジンのトルクフルな性能や、軽量プラットフォーム“ハーテクト”の採用、空力性能を突き詰めたエアロボディなど、5代目の長所が十分に生かされた結果といえます。

■実用的なMT車かと思いきや!?

スポーツカーのような操作のしづらいMTではなく、スイフトのMTはあくまでも実用性重視の設計。半クラッチの領域が広めでクラッチミートもわかりやすいMTです。それに加え、3気筒エンジンのトルクフルな性能や、坂道発進で後退しないヒルスタートアシストなど、エンストが限りなく起きにくようになっているため、初心者の人でも安心して乗ることができます。

実際に試乗期間でストールすることは1回もありませんでしたし、ノッキングする場面もありませんでした。ただ、静粛性が良すぎるという反面エンジン音がなかなか聞こえづらく、思わずシフトアップを忘れてしまうこともあるほどでした。2500回転以上まで回せばエンジン音はかなり大きくなりますが、それ以下の実用域ではそこまでエンジン音は主張が激しくありません。そのくらい静粛性能が優れています。

CVT車でも感じられたニュートラルなハンドリングや、踏んだ分だけしか効かない優れたブレーキタッチなどは、もちろんMT車でも健在。高速道路、一般道、そしてワインディングに持ち込んでも、どの領域でも運転が楽しめるクルマです。実用域より少し上の、3000回転くらいをキープするような走り方をすると、まるでスポーツカーのようにキビキビとした走りを披露してくれました。実用的なMTですがシフトストロークも短く、クルマの操作感が存分に楽しめるクルマに仕上がっています。

■誰にでも勧められるMT車

気になる点があるとすれば、低速域で細かな路面の凹凸をコツコツ拾ってしまうところや、若干短めに感じるシフトレバーなどが挙げられますが、本当に重箱の隅をつつくような些細な部分です。実用的でありながらも、燃費性能や操作性のよさ、走りの楽しさまでもが味わえるMTのコンパクトカーはやはり希少な存在。スイフトはそんなオールマイティな性能を持ち合わせた、最新のMT車でした。

MT車しか乗られないという人にも、これからMT車に乗る初心者ドライバーにも、誰にでもオススメしやすい1台です。ハイブリッドでMTとなると貴重な存在ですが、燃費性能だけでなく普段の生活シーンでも十分に走りを楽しめるクルマだといえるでしょう。

<文&写真=青山朋弘>


スイフト 主要諸元

■ハイブリッドMX(FF・5速MT) 
【寸法・重量】
全長:3860㎜
全幅:1695㎜
全高:1500㎜
ホイールベース:2450㎜
トレッド:前1480/後1490㎜
最低地上高:120㎜
車両重量:920㎏
乗車定員:5人

【エンジン・モーター・性能】
エンジン型式:Z12E
種類:直3DOHC
総排気量:1197cc
ボア×ストローク:74.0×92.8㎜
圧縮比:13.0
最高出力:60kW(82ps)/5700rpm
最大トルク:108Nm(11.0㎏m)/4500rpm
使用燃料・タンク容量:レギュラー・37ℓ
モーター型式:WA06D
種類:直流同期電動機
最高出力:2.3kW(3.1ps)/1100rpm
最大トルク:60Nm(6.1㎏m)/100rpm
駆動用バッテリー種類:リチウムイオン
WLTCモード燃費:25.4㎞/ℓ
最小回転半径:4.8m

【諸装置】
サスペンション:前ストラット/後トーションビーム
ブレーキ:前Vディスク/後リーディングトレーリング
タイヤ:前後185/55R16

【価格】
192万2800円(消費税率10%込み)


この記事を書いた人

TomohiroAoyama

青山朋弘

新車専門誌、中古車専門誌、モータースポーツ誌などの編集部を経て、
現在はフリーランスの編集&ライター。
自動車専門誌やWebサイトに寄稿しながら、YouTube動画の撮影・編集も行う。
愛車は10年前に走行5万kmで見つけた、NA型ロードスターの初期型。
趣味のMTBをどうやって積むのがいいか、常に試行錯誤している。

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