車の査定額が上がるオプションとは？査定士が見る重要ポイントも紹介

車を売る際に最も重要な「査定額」。

その中でも見逃されがちなのが「オプション装備」の影響です。
実は、純正ナビやサンルーフといった装備品の有無が、査定額に大きく影響することもあります。

しかし一方で、「せっかく高いお金をかけて付けたのに査定で評価されなかった…」という声も多いのが実情です。この記事では、どんなオプションがプラス査定につながりやすいのか、逆に評価されにくいのか、そして査定時に注意すべき点までを網羅的に解説していきます。

純正オプション有利、社外品は工夫次第。高額査定にはオークションも検討を！

車の査定では、純正で人気のオプションは高評価につながりやすい一方、社外オプションは評価が分かれることがあります。
社外品がある場合は、純正パーツの保管や品質・状態の整理が重要です。
また、オプション装備が充実している車やカスタム車は、その価値を理解してくれるバイヤーが集まるオークションでの売却も有効な手段です。
愛車のオプションを把握し、最適な売却方法を選ぶことで、高額査定を目指しましょう。

査定時にチェックされるオプションとは？

車の査定を受ける際に、「どんなオプションが付いているか」は査定額に大きく影響します。
しかし、査定士がチェックするポイントは単なる装備の有無だけではありません。
「どのような種類のオプションなのか」「どこで取り付けられたのか」「品質や整合性はどうか」といった、より細かな部分まで見られています。

純正オプションは高評価！査定額アップの可能性大

まず大前提として、査定士が高く評価するのは、メーカーによって取り付けられた純正オプションです。

メーカーオプションのナビゲーションシステム
本革シート
サンルーフ
電動スライドドア
先進の安全装備（ACC・レーンキープアシストなど）

純正であることにより品質が保証されており、車両との統一感も取れているため、中古車市場での人気が高くなります。
こうした装備は、年式や走行距離が同じ車と比較して、数万円から十数万円のプラス査定につながることも少なくありません。

社外オプションは要注意！評価が分かれる可能性も

一方で、社外オプション、いわゆるアフターパーツについては、注意が必要です。

カーショップやネット通販などで後付けされたナビ
ドライブレコーダー
アルミホイール
エアロパーツ

社外品は買い手の趣味嗜好によって評価が分かれやすく、再販時のリスクを業者が考慮するため、必ずしもプラスに働くとは限りません。
特にエアロパーツやマフラーなどは、走り屋・カスタム志向の強い仕様とみなされることがあり、
一般的なファミリー層には敬遠される場合もあるため、むしろマイナス査定になることさえあります。

オプション評価の3つのポイント

査定士は「どんなオプションがついているか」だけではなく、以下の3つの観点からオプションの価値を判断します。

品質: 純正品か社外品か
取付状況: 誰がどのように取り付けたのか、取り付けによって車両の機能やデザインに支障が出ていないか
市場ニーズ: 中古車市場で需要があるオプションか

社外品であっても、整備記録簿などがあり、取り付けが専門業者によって行われたことが明確であれば、一定の評価につながるケースもあります。
また、取り外し可能なパーツ（社外ナビなど）については、売却前に純正品に戻すことで査定額の向上が期待できる場合もあります。

高額査定を引き出すためにオプションの性質を把握する

査定時におけるオプションの評価とは単なる「装備の有無」ではなく、「品質」「取付状況」「市場ニーズ」の3つが複合的に見られているということです。
特に、売却時に少しでも高い査定額を得たいと考えるのであれば、自分の車に付いているオプションがどういった性質のものか、誰がどのように取り付けたかを把握しておくことが大切です。

査定額が上がりやすい5つのオプション

車の査定額を大きく左右する要素のひとつに、「オプション装備」があります。
中でも高評価につながりやすいのは、「多くの人にとって価値があり、中古市場でも需要が高い」オプションです。
具体的には、実用性・快適性・安全性を高める装備が、高い評価を受けやすい傾向にあります。
これらのオプションには共通して、

「誰が見ても便利」

「万人にとって魅力的」

「純正品として車と調和している」

といった特徴が見られます。

一方で、たとえ高性能なパーツであっても、「特定のニッチな層にしか需要がない」ものや、「取り付けが不自然、安全性に懸念がある」ような装備は、査定でプラス評価になりにくいのが現実です。
そのため、車を売却する際には、自分の車に搭載されているオプションの中で、どれが中古市場で評価されるかを把握しておくことが、査定額アップへの第一歩となるでしょう。

①メーカー純正のナビゲーションシステム

ディーラーオプションやメーカーオプションとして装着されたナビは、車種との親和性が高く、操作性や表示精度にも優れています。
また、地デジ対応・Bluetooth接続・バックカメラ連動などが備わっている場合は、利便性の高さから特に人気があります。
後付けの社外ナビと比べて見た目の一体感や操作性の点で優れているため、査定時にもプラス材料となりやすいのです。

②サンルーフ

全体のオプション装着率としては決して高くないにもかかわらず、一定の層から根強い人気があり、付いているだけで査定額にプラスの影響を及ぼすことがあります。
特に高級車やSUVでは、サンルーフがあることで「上級グレード感」が増し、見た目の印象も良くなります。
中古車市場でもサンルーフ付きの車は指名買いされることがあるため、希少価値も加味され、査定士にとっても重要なチェックポイントとなります。

③本革シート、電動シートなどの内装系オプション

見た目の高級感や乗り心地の快適性が向上するため、購入者にとって魅力的な要素になります。
ただし、シートに汚れや傷があると逆効果になるため、普段からの丁寧な取り扱いが査定額を上げるためには欠かせません。

④安全装備

衝突被害軽減ブレーキ、アダプティブクルーズコントロール（ACC）、車線逸脱警報（LDW）、オートハイビームなど、先進安全技術が搭載されている車は、査定時にもプラスに評価されます。
安全性能は年々進化していますが、中古車市場でもこうした装備の有無は購入者の判断材料となるため、査定士も慎重にチェックします。
特にファミリー層に人気のミニバンやSUVでは、安全装備の有無が購入の決め手になることも少なくありません。

⑤その他

両側電動スライドドアやスマートキー（キーレスエントリー）、LEDヘッドライト、純正アルミホイールなども、実用性・利便性が高く、
多くのユーザーに受け入れられやすいため、査定ではプラス評価になりやすい装備です。

査定に影響しにくい・評価されないオプションとは？

車のオプション装備には、査定額を大きく押し上げるものがある一方で、実際にはあまり評価されない、あるいはほとんどプラス査定にならない装備も存在します。
見た目が豪華であったり、オーナー自身の満足度が高い装備であっても、中古車市場における「再販性」という観点では、必ずしもプラスに働くとは限りません。
「高価だったから」「見た目が立派だから」といった理由だけでプラス評価を期待するのは要注意です。

査定士が重視しているのは、

「その装備に中古市場での需要があるか」

「多くの人に受け入れられる内容か」

「現在の状態が良好かどうか」

といった客観的な評価基準です。
そのため、愛車に装着されているオプションを今一度見直し、中古市場で評価されにくい装備に過度な期待を持たず、
まずはベース車両の状態をしっかり整えることが、査定額アップへの近道になるでしょう。

個人的な趣向が色濃く出るオプション

たとえば、カスタムステアリングや派手な内装パネル、イルミネーション系の装飾などは、その車を「自分好みに仕上げた」という点では満足度が高いかもしれません。
しかし、こうした装備は購入希望者にとっては好みが分かれるため、販売時にネガティブな要素になってしまうことがあります。
その結果、査定士としても評価しづらく、むしろ「元に戻す必要がある」と判断されることさえあるのです。

消耗品に近いオプション

たとえば、フロアマットやドアバイザー、シートカバーなどです。
これらは確かに利便性はありますし、車内をきれいに保つという意味では好印象につながりますが、それ自体が査定額を押し上げる要素にはなりません。
理由は単純で、「その車を買った人が後から簡単に取り付けられるもの」だからです。
査定士の目線では、取り外しが容易で汎用性の高い装備は「査定上の価値を持ちにくい」と判断されやすいのです。

純正ではない社外オプション

たとえば、社外品のアルミホイール、マフラー、エアロパーツなどは、見た目やパフォーマンスの向上には一役買うかもしれませんが、
「買い手の好みを選ぶ装備」としてマイナスになるケースも多いです。
特にメーカー純正のデザインとの一体感が損なわれている場合や、音量・走行性能に変化を加えるマフラーなどは、
「車検に通るか不安」「運転がうるさそう」などといった懸念を与え、再販時のネックになりやすいのです。

古くなった装備や最新技術に劣るオプション

たとえば、一昔前のDVDナビゲーションやアナログテレビチューナー、旧型のセキュリティシステムなどが該当します。
こうした装備は当時としては高価でハイテクだったかもしれませんが、現在では機能面でもデザイン面でも陳腐化しており、
むしろ新たなオーナーにとって「使いづらさ」を感じさせてしまうこともあります。
そのため、査定においてはプラスどころか「交換が必要」という理由でマイナス評価になる可能性もあるのです。

オプションそのものが故障・劣化している場合

たとえば、サンルーフがあるけれど開閉に不具合がある、ナビが最新の地図に更新されていない、電動シートの動きが悪いなど。
これらは本来であれば高評価に繋がるはずのオプションですが、状態が悪ければむしろマイナス評価の対象になります。
特に電子系統のトラブルは修理費が高くつくため、査定士としては慎重にならざるを得ない部分です。

社外オプションがある場合の査定の受け方

まず押さえておくべきなのは、社外パーツは「買い手を選ぶ装備」としてマイナス評価になることがあるという点です。
たとえば、大径ホイールやローダウンサス、エアロパーツなどは見た目にインパクトがあり、カスタム好きには魅力的かもしれません。
しかし、多くの中古車ユーザーは「ノーマルに近い状態」を好む傾向があり、こうした社外装備があると「扱いにくそう」「車検が心配」「うるさそう」といった不安材料になってしまうことも少なくありません。
特にファミリー層や高年齢層がターゲットになる車種では、過度なカスタムはかえって敬遠されてしまいます。
では、社外オプションがある車はどう査定に臨めばいいのでしょうか？

純正パーツを保管しているかどうか

これはとても重要なポイントです。
もし社外マフラーやホイールに交換していても、元の純正パーツを保管していれば「元に戻せる」という安心感から、査定士もプラス・マイナスの判断を柔軟に行いやすくなります。
査定士によっては、純正状態に戻す前提でプラス査定してくれる場合もありますし、逆に社外パーツが一定の需要を持つと判断されれば、そのままでも加点される可能性はあります。
いずれにせよ、純正パーツの有無は査定前にしっかり伝えましょう。

社外品の品質と状態を整理しておくこと

社外品でも、信頼できるブランドや高品質な製品であれば、査定士の評価が変わることもあります。
たとえば、有名メーカーのナビやスピーカーなどは中古市場でも人気があるため、一定の価値を認められるケースもあるのです。
逆に、ノーブランド品や取り付け状態が悪いもの（配線が乱れている、加工跡が雑など）は「扱いが面倒」「トラブルのもと」としてマイナス査定になる可能性があります。
査定前には動作確認や清掃、取扱説明書の用意などをしておくと印象も良くなります。

社外オプションの「査定への影響度」を見極めること

たとえば、車の安全性や利便性に大きく関わるドライブレコーダーやセキュリティシステムは、社外品であっても査定士が評価しやすい項目です。
特に最近では「ドラレコ搭載車」を求める中古車ユーザーも増えており、一定のニーズがあると見なされればプラス材料になります。
一方で、内装の装飾やフロアライトなど、車両の基本性能とは無関係な装備については、加点される可能性は低く、むしろ「純正に戻してほしい」と言われることもあります。

専門性の高い買取店を選ぶ

たとえば、スポーツカーやカスタムカー専門の買取業者、チューニング車を得意とする中古車店などでは、一般的な買取業者よりも社外オプションの価値を正しく評価してくれる可能性が高いです。
そうした業者は中古車市場のニッチなニーズにも精通しており、「このパーツなら売れる」と見極めてくれるため、より納得のいく査定額に近づけることができます。
つまり、社外オプションがあるからといって必ずしもマイナス査定になるわけではありません。重要なのは、「どう活かすか」「どこに査定を依頼するか」「純正状態に戻せるか」の3点です。
これらを意識して査定に臨めば、社外パーツの持つ価値を最大限に引き出すことができるでしょう。

オプションの組み合わせが生む価値

例えば、高級セダンで「サンルーフ × 本革シート × 純正高機能ナビ」のように、人気の快適装備がセットで搭載されている場合、
その車は「ハイグレード仕様」として認識されやすく、中古車市場での需要が高まります。
これは、個々のオプションが持つ価値以上に、組み合わせによって車の魅力が増し、結果として査定額にもプラスの影響を与えることを意味します。
査定士は、このようなオプション同士の「価値を引き立て合う」現象を見逃しません。
市場のニーズやデータを照らし合わせながら、オプションの組み合わせがもたらす相乗効果をしっかりと評価します。
そのため、個々のオプションだけでなく、それらがどのように組み合わさっているかを把握しておくことも、査定額アップの重要なポイントとなります。
このように、オプションの「組み合わせ」は、査定額に大きな影響を与える要素の一つです。
ご自身の車のオプションを改めて見直し、その組み合わせが市場でどのように評価されるかを理解することが、高額査定への第一歩となるでしょう。

オプション装備車やカスタム車を高額売却するなら「セルカ」が最適！

ここまでオプションが査定額に与える影響について詳しく解説してきましたが、
オプション装備が充実したお車やカスタム車を高く売るために、最も有効な方法として「オークション」をおすすめします。

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