日産 ＧＴ－Ｒの買取相場・査定価格

GT-Rの買取参考相場と傾向

日産から発売されているGT-Rは、日本を代表するスポーツカーのひとつです。日本国内だけではなく世界でも活躍する名車であり、スーパーカーと呼ばれるだけあって走行能力の高さは有名です。ハイスペックなのに街乗りするにも違和感のない万能スポーツカーであるGT-Rは非常に人気が高く、年式が古くても価値が高いので、プレミアム化しているグレードもあります。

ただ、やはり年式や走行距離の浅いものの買取相場が高い傾向にあります。グレードによっても買取価格は変動しますが、2025年3月現在の年式による参考価格としては、2022年式（3年落ち）で997～1843万円、2020年式（5年落ち）で730～1463万円、2018年式（7年落ち）で590～1165万円で取引されています。

R35型GT-Rは2025年モデルが最終となり、部品の供給の見通しが立たなくなってきていることなどを理由に2025年8月で生産が終了します。スカイライン時代のGT-Rも販売終了後に価格が上がった経緯があるので、現行GT-Rも生産終了後の中古車市場にも変化が起こる可能性が高いでしょう。

GT-R人気モデルの買取・査定相場

GT‐Rは、国内外でも人気のある車種であることから買取相場は比較的安定して高水準を保っています。リセールバリューの良い車種であると言えます。

GT-Rはイヤーモデル制のためモデルイヤーが切り替わるごとに進化してきました。例えば、エンジン最高出力は485ps（2009年モデル）～530ps（2011年モデル）～550ps（2012年モデル）と年を追うごとに増強されるという具合です。そんなGT-Rをあえて分けるとすると、2008年から2010年モデルまでを前期、2011年から2016年までを中期、2017年以降を後期という風に分けられます。

後期のものは先述した通り、年式や走行距離などによって高額での査定が期待できます。ただ、中古車市場ではリーズナブルにGT-Rに乗りたい層も多く、中期のGT-R も人気です。特に、ややラグジュアリーな方向にシフトした2014年あたりのモデルが注目されています。中期モデルだと2014年式で334～662万円が相場です。10年落ち以上になりますが、人気モデルなら、高価買取も夢ではありません。

GT-Rの豆知識

GT-Rといえば、スカイラインGT-Rから受け継いだ丸目のテールランプ、圧倒的な速さと洗練されたボディデザインが特徴です。また、FRベースの4WDの車体に、3.8LのツインターボV6エンジンを搭載。こだわり抜いたエンジン製造にも注目が集まります。日産のスポーツカー「GT-R」の生産は、2025年8月をもって終了します。2024年3月14日に2025年モデルが発売されましたが、2007年から続いたR35型の最終モデルとなります。

概要

日産GT-Rは、21世紀の究極のドライビングプレジャーを追求するスポーツカーとして2007年に誕生しました。その始まりは2001年の東京モーターショーに遡り、コンセプトカーの登場が多くのファンを魅了しました。スカイラインGT-Rの後継として、世界に通用する高性能スポーツカーを目指し、日産はGT-Rの開発に全力を注ぎました。

GT-Rは登場当初からその卓越したスペックで注目を集めました。専用に開発されたツインターボエンジンは圧倒的なパワーを発揮し、電子制御式4WDシステムと組み合わされることで、驚異的な走行性能を実現しました。ニュルブルクリンクでのラップタイム記録更新など、「量産車世界最速」の称号を目指し、GT-Rはその性能を磨き上げていきました。

GT-Rの進化は、モデルイヤーごとに細部にわたって続けられました。エンジン出力の向上、車体剛性の強化、サスペンションの改良など、技術革新を積極的に取り入れ、常に最高のパフォーマンスを追求しました。また、多様なニーズに応えるために、「SpecV」「Club Track edition」「EGOIST」など、様々なモデルが展開されました。

特に、「GT-R NISMO」は、レーシングテクノロジーを惜しみなく投入し、GT-Rの性能を極限まで高めたモデルとして評価されています。軽量化、空力性能の向上、専用サスペンションなど、サーキット走行に特化した装備が施され、再びニュルブルクリンクでのラップタイム記録を更新しました。

GT-Rは、その誕生から現在に至るまで、常に「究極」を追求する開発姿勢を貫いています。時代に合わせて進化し続ける高い性能、そしてドライバーに最高のドライビングプレジャーを提供するGT-Rは、日本の自動車史に残る名車として、これからも多くのファンを魅了し続けるでしょう。

人気の秘訣

GT-Rの人気の秘密は、以下の5つの理由が挙げられます。

• 他を寄せ付けない走行性能
• 海外のスーパーカーにも劣らないデザイン性
• 海外での知名度が高い
• 手の届きやすい価格
• スカイラインGT-Rから続く歴史

日産GT-Rは、その圧倒的な走行性能、海外のスーパーカーにも劣らない洗練されたデザイン、スカイラインGT-Rから続く歴史と伝統、そして海外での高い人気という4つの要素が融合し、世界中の自動車ファンを魅了しています。常に進化を続けるV6ツインターボエンジンによる卓越した加速力と、信頼性の高いブレーキ性能は、他の追随を許しません。

また、スポーティで力強い外観と、伝統を受け継ぎながらも革新的なデザインは、GT-Rならではの個性を際立たせています。さらに、スカイラインGT-R時代からのレースでの活躍や技術革新は、GT-Rを単なるスポーツカーではなく、歴史と伝統を背負った特別な存在にしています。スカイライン時代は映画に、GT-Rとなってからもゲームに登場するなど知名度の高さは、日本のみならず海外での人気を押し上げました。これらの要素により、GT-Rは国内外を問わず多くの人々を惹きつけてやまないのです。

世界に誇るスーパーカーであるGT-Rですが、高性能でありながらほかのスーパーカーに比べると手が届きやすい価格という点も魅力です。とはいえ、そう簡単に購入できるものではないので、中古車での購入を希望する人も多く、新車購入でオプションを装備するよりも経済的であることから中古車市場が注目されています。

GT-Rを高く買い取ってもらうコツ

GT-Rを高く買い取ってもらうには、買取業者選びが大切です。GT-Rはスポーツカーなので、スポーツカーに強い買取店やスポーツカーの買取専門店がおすすめです。人気の車種なので大手中古車買取店でもそれなりの査定にはなり得ます。ただ、前述した買取店のほうが高く買い取ってくれる可能性が高いです。

セルカのオークションでは、様々なジャンルに特化した買取店と提携してますので、このクルマの本当の価値がわかる買取店が高値をつけてくれます。

GT-Rは、1年ごとに小規模なモデルチェンジを繰り返し、発売年ごとに仕様の変わるイヤーモデルです。一般的にイヤーモデルの車種は、売ると決めたらできるだけ早く査定してもらうほうが高値が付く可能性が高くなります。一方で、GT-Rの場合はリセールバリューが高いので、プレミアのつかない年式でも高額査定になる可能性があります。

GT-Rの人気カラー

日産GT‐Rの人気カラーは以下の3色です。

• ワンガンブルー
• ブリリアントホワイトパール
• アルティメットシャイニーオレンジ

R35GT-Rの2020年仕様で登場したボディカラー「ワンガンブルー」は、2024年モデルにも採用されている人気色。R34GT-Rに採用したベイサイドブルーのオマージュとして開発されたカラーで、奥行きのある美しさが魅力です。

2008年に追加された「ブリリアントホワイトパール」は、一般的な使いやすいカラーであることに加えて、2014年のGT-R NISMOにも設定されたカラーとあって人気があります。

2016年に追加された「アルティメットシャイニーオレンジ」は、派手めなカラーでありながらGT-Rのデザイン性とマッチしてスーパーカーらしい存在感を引き出します。

GT-Rのボディカラーは、ブルー系やオレンジ系など、他車種では手を出しにくい派手めなカラーも人気が高い傾向にあります。人気カラーは査定でもプラス評価を受けられる可能性が高いでしょう。

GT-Rの人気グレード

日産GT-Rの人気グレードは、「NISMO」関連とプレミアムエディションです。

NISMO

NISMOは、日産が誇るレーシング技術を注ぎ込んだ、GT-Rの頂点に立つ高性能モデルです。専用のVR38型エンジンは600psを誇り、圧倒的な加速力を実現。カーボンセラミックブレーキ、LSD、専用サスペンションなどが、優れた制動性能とコーナリング性能をもたらします。また、カーボン素材を多用した軽量化とボディ剛性の強化、専用RECAROシートによる高いホールド性も特徴です。

GT-R NISMOは、生産数が少なく中古車市場でも希少価値が高いです。状態によっては新車並みの価格になることもあります。「ニスモスペシャルエディション」や「トラックエディション エンジニアードbyニスモ」も高額査定が期待できるため、売却を検討する際は取り扱いに注意しましょう。

プレミアムエディション

プレミアムエディション以上のグレードでは、FUJITSUBO（フジツボ）製のチタン合金マフラーを採用して特別感と美しさを際立たせています。

• BOSEサウンドシステム
• アクティブ・ノイズ・コントロール
• アクティブ・サウンド・コントロール

などが標準装備されています。メーカーオプションで4色からインテリアカラーを選べるのも特徴。

GT-Rの人気オプション

GT-Rの人気のオプションは以下の5つです。

インテリアセット

インテリアの一部が本革や特別なカラーに変更できるオプションセットは、内装にもこだわりたいというユーザーに人気で、高額査定につながりやすいです。

RECAROカーボンバックバケットシート

ドライビングポジションを固定する専用シートは、レカロ社が製造したバケットシートで、モータースポーツでも使われるなど、ホールド性が非常に高く体への負担が少ないのが特徴です。運転席のみの装備でも70万円をこえる高額オプションですが、走りを楽しむユーザーには人気が高いオプションです。

リアスポイラー／トランクリッド

クルマのトランク後方部分に設置するエアロパーツで、総額100万円を超えるオプションセットです。実用性よりはドレスアップのためのオプションで、単体でも高額のため査定時にプラス評価を受けやすいのが特徴です。

プライバシーガラス

可視光線の透過率を低下させることで外部から車内を見えづらくしたガラスのことで、紫外線対策にもなりますが、車上荒らしなどから守る目的があります。リアとリアクォーターの2種類があり、ほかのオプションよりも人気があります。

SRSサイドエアバッグとSRSカーテンエアバッグ

安全面の追求のために装備されるエアバッグのオプションで、側方からの衝撃に弱いと言われているGT-Rにとってカーテンエアバッグは必須アイテムとも言われています。